オールセラミックは経年劣化や変色はないのでしょうか。

オールセラミックは経年劣化がなく変色しない

セラミックとは陶器と同じような素材と考えてもらえばよいです。食器などとして使っている陶器とは硬さや耐久性が段違いではありますが、素材としては基本的に同じものです。使っているうちに食器が劣化したり色が変わったというような話はほとんど聞かないでしょう。

オールセラミックもこれと同じで、基本的には経年劣化や変色はほぼ心配する必要がありません。とはいってもこの世の中で使われているもので劣化は全くしない、作られたときと完全に同じ状態が永久に保てるというようなものはありません。ここではそのように完全に同じ状態を永久に保ち続けるというようなことではなく、実用上劣化をほぼ心配する必要がないという意味で経年劣化しないと言えるということです。

つまり一度治療してしまえば、普通は一生涯の間そのセラミック自身のことについて心配する必要はありません。ところが話は難しいもので、セラミック自身は心配なくてもそれ以外のことで歯科治療を要する場合はありますので、それは理解しておく必要があるでしょう。

セラミックが劣化しなくても問題が起こることはある

要するに、セラミック治療部分には全く変わりがなくてもその周辺部分は生身の体ですから時の経過とともに変化してしまうことがあり、その結果としてセラミック治療部分が周辺部位と整合しなくなってくることがあるということです。

最も分かりやすい例が、セラミックでの差し歯やかぶせものをした歯の下に虫歯が出来たり進行したようなケースです。セラミックそのものは劣化もしなければ虫歯にもなりませんが、その下にある元からの歯に虫歯ができる可能性は当然ながらあります。

こうなってくると、その虫歯の治療のためにセラミックを外す必要が生じることもあります。またはセラミック治療した歯の隣の歯が抜けてしまったようなケースでも同様のことが考えられます。

歯並びというか歯の噛み合わせはあくまでもその時点時点で最適なように調整されていますから、隣の歯が抜けて新たに差し歯を入れることが必要になった場合、既にセラミック治療をしている歯もそのままではなく再調整する必要が生じることもあります。

このように、オールセラミック治療は基本的に経年劣化や変色を心配する必要はありませんが、セラミック治療以外の部分で何か歯の環境が変わった場合には、セラミック治療部分にも影響が及び、再治療が必要になることもあります。